2015年8月10日月曜日

Nikon AF-S DX Micro NIKKOR 40mm f/2.8G とエクステンションチューブ

 今回は、前回紹介した「NEEWER マクロエクステンションチューブセット」を使用して、実際に、元々マクロ撮影の出来るレンズ「Nikon AF-S DX Micro NIKKOR 40mm f/2.8G」に取り付けて撮影した様子を書いていきたいと思います。

 まず、エクステンションチューブの使い方についてですが、このエクステンションチューブは、電子接点を持たないタイプなので、手ブレ補正はもちろんAFは効かず、絞りなども自動で設定されないため、すべて手動で設定する必要があります。そもそも、カメラの撮影モードをM以外にしていると「レンズ未装着」と表示され、シャッターを切ることも出来ません。詳しくは以前の記事「接写(リバースリング)撮影編」で説明しているのでそちらを見てください。

 今回は「Nikon AF-S DX Micro NIKKOR 40mm f/2.8G」を使用するのですが、細かいセッティングの話は割愛し、極端なセッティングについて書いていきたいと思います。要するに、最大でこれくらいまでいけるので、この中間は当然出来ますよ!って事です。

 これから掲載する画像は、被写体を写したものと、そのとき写している様子を別のカメラで撮った画像の二枚を並べて掲載します。被写体とレンズの位置を見て、どれくらいの距離で撮影したか見てもらえればと思います。

 撮影方法は、カメラの設定は、撮影モードをMに、シャッタースピードを3秒、ISO感度を100にして、レンズの設定は、Mモードでフォーカス位置を最短距離の0.163mに合わせ、BR-6などを使用して少し絞った状態で、三脚にマクロスライダーを設置して、カメラ位置を動かすことによりピントを合わせました。
 こういうやり方をしたのは、各組み合わせで撮影倍率が最大になるところを調べたかったからで、フォーカス位置を∞にしたりすればもっと小さく写すことが可能です。

 ちなみに、エクステンションチューブの1・2・3をつけず、マウント部分と絞り調整用のBR-6などを取り付けただけの状態だと長さは約30.5mmなので、取り付けた1・2・3のチューブの長さにプラスして考えてください。

 まずひとつ目は比較のため、エクステンションチューブを使わず、通常通りレンズだけで撮影したときの画像です。
Nikon Micro 40mm レンズのみ 被写体
Nikon Micro 40mm レンズのみ 撮影風景
Nikon Micro 40mm レンズのみ
これがいわゆる等倍です。被写体との距離がわかるようにフードは外しています。被写体はダンボーが入っていた箱の注意書きです。かなり被写体に近づいているのがわかりますか?

 次はエクステンションチューブの2と3を使い、46mmとして使用したものです。
Nikon Micro 40mm チューブ 2+3 46mm
文字を見てわかるとおり、かなり大きく写せます。レンズが被写体に接触するかしないかくらい近づいています。もうこれ以上は近づけないと判断し、2+3の46mmでやめました。撮影倍率は3:1くらいですかね?さすがにここまで近づくと暗すぎるので、照明を当てて撮影しています。

 まとめとして、このレンズは単焦点のため焦点距離は変更出来ませんが、フォーカス位置を変更することにより、文字の大きさは変えられます。フォーカス位置を長くするほど被写体との距離が広がり、文字も大きくなっていきます

 以上、エクステンションチューブを使ったマクロ撮影について書いてきましたが、エクステンションチューブだけでマクロ撮影するのは難しく、絞り調整するパーツも使用するようになるため、価格的にはそれなりに掛かってしまいます。しかし、リバースリングを使ってもっと拡大して撮影してみたいとか、マクロレンズを買うよりは安く済むので、特定の用途のみでしか使わないという人には良いかもしれません。レンズを絞り環のある古いタイプにすれば、絞り調整パーツは必要ないので、そういうのを使うのも手かもしれませんね。あと、電子接点の有るエクステンションチューブを買うのもいいかもしれません。一式揃えると、結局同じくらいの価格になりますからね。と思ったら、電子接点付きので結構安いのがありますね・・・。今度買ってみるか・・・。

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