2013年7月8日月曜日

接写(リバースリング)機器編

 今回は、前回の続きで接写についてですが、ちょっと手間の掛かるリバースリングを使った方法を書いていきたいと思います。
 リバースリングを使う方法は使用する機器が多いので、まずはそれらについて書いていき、撮影については次回書いていきたいと思います。

 まず、メインのリバースリングですが、NikonからBR-2A リングとして発売されていますが、1,500円程度するので、私は香港のサイトで互換品を$3.46で購入しました。
 購入したのはNikon AIマウント用となっていますが、Fマウントでも問題なく使用できます。
 最近は、Amazonのマーケットプレイスでも「マクロ撮影 リバースアダプター ニコン Nikon AI マウント用 52mm径のレンズ対応」として販売されているようです。

 リバースリングだけでも撮影は出来るのですが、Gレンズは、レンズを外した状態だと絞りが一番絞った状態で固定されるので、絞りレバーを何かで固定するか、他の機器を使うかしなければ、絞りを調整することが出来ません。(一番絞った状態だと暗くてよく見えない)

 そこで、私はNikon オートリング BR-6を使用することにしました。
 これは、レンズのマウント側に装着し、レバーで絞りを調整できたり、ケーブルレリーズを繋げば絞りレバーを途中で止めることも出来るのです。
 ケーブルレリーズも色々あるのですが、絞りを調整する程度なので、ケーブルの短いNikon ケーブルレリーズ AR-3を使用しました。
 このケーブルレリーズの動作について動画にしてみたので見てみてください。

 少し説明すると、先端にはネジが切ってあり、フィルムカメラのシャッターやオートリングへ取り付けできるようになっています。
 操作部分を押し込むと先端から細い棒が出てきて、これでボタン類を押すような仕組みになっています。
 通常は押してもバネが入っているので勝手に戻ってくるのですが、押す側の下に固定できるような装置が付いていて、固定するためにその部分を回して固定できるようにします。
 固定できる状態にすると、押した分だけ先端の棒が出て固定できます。
 もう一度元に戻すには、回す部分を押すと、押してない状態に戻ります。
 初期状態のバネがきいて戻る状態にするには、回す部分を押し込んでねじって止めます。(言葉では説明しにくいので動画を見てください(^_^;))

 次にNikon オートリング BR-6についてですが、こちらも動作について動画にしてみたので見てみたください。

 これについても説明すると、絞り調整レバーにはバネが仕込んであり、フリーの状態だと一番開いた状態に戻るようになっています。
 この絞り調整レバーは一番絞った状態に固定することが出来、その方法は、一番絞った位置へレバーを動かし、押し込むようにすると固定され、引き出すとフリーの状態に戻ります。
 絞りレバーにはバネが仕込んであるため、これだけでは途中で止めることが出来ないので、前述のケーブルレリーズと組み合わせて、途中で止められるようにします。

 次に、オートリングとケーブルレリーズを組み合わせて動作させた動画を見てみてください。

 これの説明は、それぞれの機器については今までのを見てもらうとして、見て欲しいのは、ケーブルと絞りレバーが連動しているところと、絞りレバーを途中で止めているところです。(途中、もたついてしまったのでカットして変になってます(^_^;))

 次に 、接写は被写界深度が極端に浅くなり、フォーカスの調整幅も極端に狭くなるため、ブレないように三脚に設置し、シャッターを切るのもリモコンやリモートケーブルなどを使用します。
 以前書いたようにリモコンも持っているのですが、シャッター半押しやバルブ撮影も出来るよう、互換品のスリムコンパクトなニコン専用の有線リモートシャッター。...を購入しました。

 今回使用するレンズは、リバースして使うとき、広角レンズの方が高倍率になるので、18-55mmを使用することにしました。
 今まで説明してきたすべての機器をセットしたときの画像が下図です。
リバースリング レリーズケーブル リモコンスイッチ
リバースリングを使い18-55mmをセットしたところ
以上のように、これでようやく機器の準備が整い、ようやく撮影に挑む訳ですが、長くなったので次回へ持ち越しです・・・。

2 件のコメント :

  1. 高倍率の撮影になると、フォーカスリングでのピント合わせは難しく、
    倍率も変わってしまいます。
    「マクロスライダー」で本体を前後させてピントを合わせた方が多少楽になります。
    また、倍率も変わりません。
    STOK VALUE のスライダーを購入しましたが、
    35年前に使っていた別のものとは操作感が違い、苦労していますw
    ベルボンのにしておけばよかったかなと^^;

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    1. neko noma さん
      コメントありがとうございます。
      マクロスライダーなるものが有るのですね!
      以前、調べたときは、大がかりなものしか見つけられなくて、頻繁に撮影するものでもないし、値段も高いしで諦めていたのですが、今、色々調べてみると、接写用にスライダーやスタンドなど、意外と安価な装置が沢山有るんですね。
      これでまたやりたいことが増えてしまった・・・。w
      貴重な情報ありがとうございました。
      それにしても35年前に使っていたって・・・。

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